育てているブルーベリーの品種毎の詳細記録

  • Sevenが実際に育ててみての観察データ、および、印象をまとめています。

  • 東海地方の、夏は30℃を超す蒸し暑い気候、冬は0℃を割ることが少ない温暖な気候、で育てた時の特性です。

  • それぞれの評価等はあくまで現時点での印象で、絶対的なものではありません。Sevenの価値観の変遷、および、栽培経験の蓄積により評価は随時変えて行こうと考えています。

Northern Highbush / _u[

【_u[ : Seven's 観察データ】
開花期
収穫期
1果重(g)
果実長径(mm)
20004/9 〜 5/116/13 〜 6/300.5 〜 *.*11.0 〜 **.*
20014/5 〜 5/96/7 〜 7/91.0 〜 2.0 13.5 〜 16.5
20024/2 〜 **/**6/2 〜 **/***.* 〜 *.***.* 〜 **.*
20034/13 〜 **/**6/9 〜 7/70.9 〜 1.4 13.2 〜 15.0

【リンダブルー : 一般情報】
  • Northern Highbush Blueberry
  • 早生種 / 小粒
  • 1999年〜2000年頃に市場に出回った品種。
  • USのHighbush系自生株からの選抜の模様。詳細不明。
  • 実は非常に小さく、味はたいへん甘い。
【リンダブルー : Seven's Description】
  • 葉は「鋸歯+トゲ」
  • 株を観察した限りでは、少なくともラビットアイ系の野生種ではないようです。
  • 花はハイブッシュ様に密に房状に咲き、花の大きさもやや小さく純白でとても綺麗。
  • 実は全体的には小粒ですが、受粉がうまく行くと 2g ほどの実も成ります。
  • 実は甘く、完熟前でも酸味は少ない。ただし、淡白な感じを受け、美味しいと言われる改良品種のような良い香りが少ない。
  • 実の色は暗青色。
  • 自家不結実性が強いようで、受粉がうまく行かないと、実成りが良くない傾向にあるようです。
  • 挿し木による増殖はブルーポイントと同様、容易に感じられます。
  • 実が小粒で房成りし、かつ、熟す時期がかなりバラつくため、収穫はかなり面倒です。小粒品種での収穫を実際に経験すると、大粒改良種のありがたみを実感します。
  • 雨による裂果が発生しやすい。熟した果実が雨にあたると、大きく皮が破れて裂果してしまいます。裂果した果実にはアリがたかって大変。

蕾。写真では判り難いが枝には細かなうぶ毛が生えている。
このうぶ毛は同じく野生種として売られていたブルーポイントにも認められる。

(04/06/00撮影)


枝と葉芽。

(04/06/00撮影)


株を入手して初めての開花。
4月9日に一番花が開花。
花は他の品種に比較して小さめで、ボール状に近い。
花のつき方は、どちらかと言うとハイブッシュ系のつき方に似ている。

(04/11/00撮影)


株を入手してから4ヶ月後の写真。
リンダブルーは一株しか無いので、上の写真はすべてこの株のもの。

(11/06/99撮影)


初めてついた実。
沢山成っていないので正確ではないかもしれませんが、実の特徴はガク痕の突出が少なく、その内側がかなり盛り上がっています。
実の形はやや偏平した球形です。

(06/15/00撮影)


蕾。
蕾は極薄いピンク色をしていて、蕾が密に付きます。

(03/29/01撮影)



花芽から蕾が分化した後で低温に晒されると、蕾と花がピンクを帯びる傾向があるようです。
花のピンクは、開花後、徐々に薄くなり純白になっていきます。

(04/08/01撮影)


幼果
他家受粉がうまく行けば、実成りは良好。

(05/10/01撮影)



文字どおり房成りです。
花は沢山ついたものの実が殆ど残らなかった昨年からは考えられない状況です。
今年はマルハナバチがせっせと通ってくれていたので他家受粉がうまく行った結果だと思います。
この株は、1999年夏に2年生と思われる苗を購入したもので、1メートル程に成長しています。30cm径の鉢植えです。

(06/16/01撮影)



実の全体的なイメージは上の写真のとおりですが、このような実も着けます。
この実は 2.0g ほどの大粒で、縦方向に5つの隆起がくっきりと出ています。

(06/16/01撮影)