畑でのブルーベリー栽培

  • 概略

  • 土壌改良

  • 植え付け(未稿)

  • 整枝・剪定(未稿)

  • 施肥(未稿)

  • 受粉(未稿)

  • 病気(未稿)

  • 害虫(未稿)

  • 鳥獣害

  • 雑草コントロール(未稿)


畑でのブルーベリー栽培についてまとめています。

おススメ資材


防鳥網・ネット類

網目20mm〜45mm目合いまで、糸の太さ400〜1000デニールまで、各種サイズを取り揃えています。
ブルーベリーには、30mm目合い以下の網目サイズがお薦めです。
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鳥獣害

ブルーベリーの鳥獣害

畑でのブルーベリー栽培でかなり厄介な課題となるのが、野生鳥獣による害、と思います。
特に、他の野菜や稲が作り難い、山間地や山際の畑をブルーベリー畑にすることも多いので、野生鳥獣による害は、とても大きな問題となります。(Sevenの場合もこのパターン)

今まで経験/見聞したものの概略は次のとおりです。

種類 被害度 概略
野鳥 ヒヨドリ ★★★★★ 熟した実を片っ端から食べてしまいます。
ムクドリ ★★★ こちらも熟した実を食べてしまいます。
スズメ ★★ 熟した実をつついて裂果させてしまうことがあります。
カラス 熟した実を食べることがあります。
野生動物 イノシシ ★★ 直接の食害は無いですが、土の中のミミズ等を食べる目的で根周りを掘ることがあり、樹が枯れたり、倒れたりの被害があります。
シカ 新芽を食害することがあります。しかし、周囲により美味しい野草がある場合は、深刻な被害にはなりません。
ノウサギ ★★? 食害の程度は定かではありませんが、新芽を食べることがあるようです。
サル ★★★★★ 収穫期の実の味を覚えられると、実の食害と、枝折れの被害が深刻になります。
タヌキ
ハクビシン
アナグマ
★★★ 収穫期の実の味を覚えられると、実の食害と、枝折れの被害が深刻になります。
モグラ イノシシと同じく、土中のミミズを食べようと、根周り/根の下をトンネルだらけにし、結果として水分供給が悪くなりブルーベリーの調子が崩れることがあります。

野生鳥獣による害は、最初は気にならない程度でも、年を経る毎に味を覚えて被害が拡大する傾向にあるため、注意が必要と思います。
ブルーベリーを栽培する畑の周囲にどんな野生動物が出没するかを把握し、早めの対策で、味を覚えさせないようにすることが一番のポイントかと思います。

以下は、経験/見聞した鳥獣害とその対策です。
「もっと有効な対策があるよ!!」という場合は、教えて頂ければ幸いです。

野鳥による実の食害


ブルーベリーの花の蜜を吸うヒヨドリ。
ヒヨドリは、実も食べますが、蜜を吸おうとして花を食べることもあります。
ブルーベリーの実は野鳥が好み、何らかの防御策をしないと収穫が激減してしまいます。
特に小面積での栽培では顕著で、青く熟した実を選んで全て食べられてしまうことになります。

ブルーベリーの実を食べる野鳥の種類としては、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、カラス、などがあります。

対策としては、防鳥網を隙間なく張っての物理的な対策が有効です。
防鳥網以外の、防鳥糸、CD、鳥避け磁石、フクロウの模型、など、鳥を寄せ付けなくするという類のものは、効果の持続性がかなり低いです。
Sevenが試したもので、ヒヨドリが近寄らなくなった最長期間は2週間ほどです。

周囲に、大きな面積のブルーベリー畑がかなりの数あって、野鳥が一つの畑に集中しないような環境でもない限りは、防鳥網で野鳥による食害を防ぐことを計画するのが現実的と思います。

防鳥網の種類ですが、30mm目合以下のものがお薦めです。
稲作などで使われる安価な 45mm目合のネットの場合、ヒヨドリがネットの網目を通過して侵入します。
シーズン前からネットを張って、野鳥に実の味を覚えさせないようにすれば、45mm目合のネットでもある程度は食害を防げますが、実の味を覚えた後だと、45mm目合のネットでは効果が低くなります。

「翼が絡むのが怖いから鳥はネットには近づかない」などの話を聞きますが、ネットの中にブルーベリーの実がある場合は完全に例外で、ヒヨドリが飛びながら、翼をたたんでネットの目を潜りぬけて侵入します。

ヒヨドリによる実の食害ですが、ハイブッシュ/サザンハイブッシュなど、早生の品種で顕著のように感じます。7月中旬以降のラビットアイでは、ヒヨドリの食害が減る傾向にあります。巣立ったヒヨドリの雛の移動などに起因するのか、それとも実の味に起因するのか不明ですが、他の方からも同じような話を聞きますので、傾向としては確かのようです。防鳥網を張らない栽培の場合は、ラビットアイを中心にすると良いのかもしれません。(2010/10月 追記)

サルによる食害

未稿

ハクビシンによる食害


ハクビシンによる枝折れの害
近年、ハクビシンによる農産物被害とか、ハクビシンの家への侵入が増えているようです。それも、山間部に限らず、町中や都市部でも被害が増えているという話を聞きます。

ブルーベリーも例外ではなく、ハクビシンによる実の食害が深刻です。

ハクビシンは、実のついた枝を前足で引きよせて食べる習性があるようで、これがブルーベリーの収穫に深刻な被害を生みます。熟した実が食べられるだけならばまだよいのですが、熟した実がある枝を、枝ごと折ってしまうので、その枝についている熟していない実も全てダメになってしまいます。
ハクビシンに入られると、親指程度の太さの枝が、ボキボキと折られてしまい、その後の収穫が殆ど望めなくなってしまいます。


ブルーベリー畑で捕まったハクビシン
対策ですが、市町村役場に相談して駆除して貰うか、または、電気柵を設置するしかないのではないかと思います。
(駆除に関しては、1個体が駆除できたとしても周囲には繁殖するだけの個体数がいるので、1個体の駆除で被害が無くなるとは思わない方がよいかもしれません。)

ブルーベリーの枝折れが発生し、柔らかな土に足跡があったり、糞があったりしたら、できるだけ早めに対策を施すことが必要と思います。

イノシシによる害


田畑に面した山裾の獣道で撮影したイノシシ
イノシシも、近年、山裾の田畑への出現が増えているようです。

ブルーベリーについては、実の食害は無いのですが、土の中のミミズなどを目的に土を掘り起こされることがあります。

ブルーベリーの栽培では、有機物を多く入れることから、土中のミミズなども増えるようで、それがイノシシを呼ぶ原因になります。
特にチップを中心にした高畝でブルーベリーを栽培していると、一夜でブルーベリーの成木が何本も掘り起こされ・倒されることがあります。

巾 2メートル弱、高さ 50センチぐらいのチップの畝が、一夜で跡かたもなく散らかされてしまいます。

対策ですが、電気柵を設置して畑への侵入を防ぐか、網とか板で畑の周囲を囲うとかの対策しかないです。
予防策としては、畑の周囲にイノシシが隠れれるような草地を残しておかないようにすると、少しは効果があるかもしれません。

市町村役場に相談しての駆除については、相手が長距離移動して山から下りてくるので、数頭の駆除は殆ど効果無しと思えてしまいます。

イノシシの侵入防止策ですが、山裾の畑ではトタン板で畑を囲っている風景をよく目にします。トタン板だと、イノシシの視線で板の向こう側に何があるか見えないので、警戒心も伴って、侵入を防げるようです。
それに対して、網の場合、向こう側が見えるため、網を潜り抜けるか、目の粗い網だと網目から侵入することがあるそうです。(2010/11月 追記)

イノシシの防止策としてヤギ飼育を提唱しているという話を聞きますが、現実的には無理のように感じます。自分自身の畑でヤギを飼っていますが、ヤギのエリアのすぐ際までイノシシが出現しています。(2010/11月 追記)