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アルミ園芸吊りラベル

ボールベンで書くと、文字が消えないアルミ製吊りラベルです。
文字がアルミに刻印されますので、文字が消えず、品種の取り違いが防げます。
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品種改良史

米農務省の登録データを見ているうちに、図にしたら判り易いのではないかと思いつき、以下にまとめて見ました。
最初は、系統図のようなものをイメージしていたのですが、どうもうまく行かず、開発者の枠で品種改良の歴史をとらえてみることにしました。
以下の図で、今自分の育てている品種はいつ頃、誰が開発した品種なのかを見て楽しむというのも面白いかと思います。
Highbush Blueberry (Northern Subtype) の改良

(図をクリックすると拡大します)
ハイブッシュ系の品種は、1900年代の初頭に野生種から選抜され、命名された品種を元に改良が進められてきています。
調べてみると、品種名ともなっているCoville氏の開発品種が多いことに驚かされました。現在、日本で一般的に市販される品種の多くはCoville氏の開発のようです。 よくもまぁ、長年にわたってこれだけの品種を作りあげたものだと思います。聞いた話では、これだけの品種開発の裏では数十万本の栽培・思考錯誤があったようです。
また、この図を作っていて思ったのは、いかにブルーベリーがマイナーな作物かということ。図には主要な品種をほぼ挙げていますが、登場人物は見てのとおり3人です。もちろん、協力者がいてグループで開発が進められたものもありますが、ブルーベリーの品種改良というのは非常にマニアックな仕事なんだと判りました。
他の農作物品種でも、こんなもんなんでしょうかね!??




Rabbiteye Blueberry の改良

(図をクリックすると拡大します)
ラビットアイ系の品種改良は、さらに興味を持つ人がいなかったのか、ハイブッシュ系のそれよりも、20〜30年遅れてスタートしています。
この原因は何なのでしょうか? Coville氏がラビットアイ系品種に興味が無かったのか、それとも、もともと適応範囲の広いラビットアイ系品種は改良の必要が無く、野生種の果実を摘むことで十分だったのか? 何か本でも出てないでしょうか?
ところで、ラビットアイ系でのCoville氏的存在は、Brightwell氏、Darrow氏のあたりのように思えます。園芸店でよく見かける、ラビットアイ御三家(ホームベル、ティフブルー、ウッダード)は彼等が今から40年ほど前に開発した品種となってました。ただ、Coville氏のパワーに比較すると、改良の年月、品種数ともにまだまだですね。
最後に、Sevenが最近入手したEthel, Myers, Suwanneeは、この図を作ろうと調べている過程で、野生種そのものであることが判りました。今後、どんな成長をして、どんな花を咲かせて、どんな実が成るのかとても楽しみです。




Hybrid Blueberry の改良

(図をクリックすると拡大します)
ハイブリッド系品種の開発・発表は、1970年代ぐらいからになっています。ハイブッシュ系とラビットアイ系の品種改良が落ち着いてきて、より適応性を高めた品種とか、鑑賞性を兼ね備えた品種というように品種改良が高度化して出てきた品種のようです。
今後、ブルーベリーの新品種を模索するのであれば、このハイブリッド系を使ってやるのが時流のように思えます。極大粒で房成り、味も良くて、その上、一般の庭植えで楽しめるように育てやすくコンパクト。こんなハイブリッド系品種を目指すのが良いかも?