ブルーベリーいろいろ追求!! No.006
〜 大きな実を着けさせるためには・・・。
- 03/04/06 記
同じ品種でも、育てる環境とか管理の仕方で実の大きさが違ってくると感じています。
品種自体の特性として実の大小はありますが、その品種としての最大果をコンスタントに成らせるためには、何をどうしたら良いか。それを追求してみたいと思い立ちました。
大きな実を成らせるためのポイントとして、まず考えられることは次のような点です。
- 樹勢
- 花芽の数のコントロール
- 摘果 (ブルーベリーでは無い???)
- 潅水のコントロール
- 施肥のコントロール
まずはこの中で「花芽の数のコントロール」はどういう結果を産むか確かめてみようと思い立ち、剪定してみました。
実験材料は、スワニー。
スワニーは、我が家の過去の観察では 平均 1.0g ぐらいの小粒の実を成らせる品種です。
この品種が「花芽の数をコントロール」することで、1.5〜2.0gぐらいの実を成らせたら、実験は大々成功ということになります。
剪定は、次の3つを行いました。
1. 内向き枝と下垂枝の間引き剪定
2. 花芽が多い枝の先端部分の切り戻し剪定
3. 花芽が密についている箇所での花芽のかき取りこの剪定の結果、花芽の数は、剪定前 = 約470個、剪定後 = 約200個 ということになりました。
花芽の減らし方がまだ足りない気もしますが、これで今年の収穫時期を待ちたいと思います。
- 06/04/07 記
昨年のスワニーの実験は尻切れトンボになってしまいすいません。
実は着いたのですが、途中、ガチョウやニワトリに食べられ、なんだか良く判らない結果になり、報告に至りませんでした。今年はちゃんとした実験はできていませんが、春の剪定の記憶と、今の状況で、少し見えてきたことがあるので メモしておきたいと思います。
そんなのは常識との声が飛んできそうですが、以下が重要ではないかと思い当たりました。
「大きな実を着けさせるためには・・・。」 ↓ 春からの「葉の数と実の数のバランスをとること」 ↓ 芽吹き前の剪定で「葉芽の数と花芽の数のバランスを整えること」 潅水、施肥、で樹勢を強めに維持した上で、このようなことに気をつけると、大きな実が安定して収穫できるようになる気がします。
また、今年の実の成り具合を見ていると、株全体として「葉芽の数と花芽の数のバランスを整えること」ではなく、個々の枝毎に「葉芽の数と花芽の数のバランスを整えること」が重要そうです。
株全体を眺めて葉と実のバランスが取れていても、実しか着いていない枝では、実が小さくなる傾向が見受けられます。冬の枝の葉芽・花芽は次のように展開しますので、これを念頭に置いて、切り戻し剪定で花芽を少なくしたり、花芽をかき取って、葉芽が出るのを促すというのが良さそうです。
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