おススメ資材


防鳥網・ネット類

網目20mm〜45mm目合いまで、糸の太さ400〜1000デニールまで、各種サイズを取り揃えています。
ブルーベリーには、30mm目合い以下の網目サイズがお薦めです。
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ブルーベリーいろいろ追求!! No.009
〜 こんな用土で育ててみるとどうなるか !?


<ご注意>
良好な生育を望むためというよりも、こんなのはダメとか、意外にこういうのも良いかもという限界域を探るためのお試しです。
用土構成を考える時の参考程度として見てください。


  1. 04/05/10 記


    最初から「そんなのダメでしょ!!」系のおバカチャレンジになりますが、「生馬糞+少量チップ」での植え付けです。

    18cmポットで20cmほどに生育している苗木を根鉢を崩さずに、40cmポット「生馬糞+少量チップ」の用土で植え付けてみました。
    品種はやや無難な線で、ラビットアイの Austin と Brightwell。
    うまく育てば、今シーズンですごく大きく生育すると思われる一方、失敗であれば、数週間で枯死となると思われます。
    どちらに倒れるか・・・、です。

    馬糞は昨年(2009年)から馬を飼い始めたことでイヤでも手に入る有機素材です。
    畑に少し入れてみた感じとしては、窒素が少なく、ブルーベリーの生育に大きなインパクト無し、糸状菌がよく発生し、フカフカ、というところです。
    今シーズン(2010年冬)、畑に大量に入れていますが、畑の地植え株での春の芽吹きと花芽の膨らみは概ね良好です。
    なので、この極端なチャレンジで、使用の限界域をみてみようと思い立った次第です。

    今回は、製造直後(??)ホヤホヤの生馬糞を使っていますが、もしこれがダメなら、1カ月ほど晒した後にもので試したり、また、チップと半々、あるいは、ナチュライトと半々など、バリエーションを広げて試してみたいと思っています。



  2. 01/02/12 記

    植付けから2年近くが経過してしまいましたが、上記のおバカチャレンジの結果・考察です。

    写真記録が無いのですが、初期(概ね植付け1年・翌春まで)生育は悪く、それ以降、普通レベル(針葉樹の樹皮・小枝チップを主とした用土と同等)の生育になりました。

    未発酵の馬糞では、ブルーベリーが吸収・利用できる窒素が乏しく、分解・発酵が進んだ後で、少しずつ植物が利用できる窒素が出てくる、という感じに見えました。

    今までに試した資材との比較では、「未発酵の馬糞」が最も初期段階の生育が悪く、次が「未発酵の広葉樹の粉砕物」、良いのは「未発酵の針葉樹の粉砕物」というところです。
    資材の分解・発酵のスピードは、「馬糞」が最も早い感じで、放置した時の目減り度合いも一番、次は「広葉樹の粉砕物」、そして定番で使っている「針葉樹の粉砕物」は目減り度合いは一番遅いという順番です。

    この結果から見ると、分解・発酵の早い有機資材は、分解・発酵の段階で窒素を必要として、植物にまわる窒素が少なくなってしまう(窒素飢餓)ということなのかもしれないと思えてきました。

    「ブルーベリーは有機物の多い土壌を好むが、分解・発酵の早い有機物では、窒素の取り合いになってしまい、ブルーベリーの生育は良くなくなる。」
    「ブルーベリーの生育に良いのは、分解・発酵が遅い有機物で、分解・発酵がゆっくりと進みながら、ブルーベリーに窒素が穏やかに供給されるのが良い。」
    というのが、もしかしたら真理なのかもしれません。

    ここから発展して、、、、
    植物の生育と C/N比の関係がよく語られますが、単純に C/N比で見れるのは1シーズンものの野菜類への効果であって、ブルーベリーにはその見方は、もしかしたら単純には当てはまらないのかもしれません。
    というのは、いろいろと栽培比較してみて、ブルーベリーの生育が良かったのは、C/N比が高い「ピートモス」とか「針葉樹の粉砕物」であり、
    一般野菜で良いと言われる C/N比が低い「完熟堆肥」とか「完熟の腐用土」は、生育がイマイチでした。
    ブルーベリーでは、C/N比よりも、その有機資材の分解・発酵のスピードに着眼して、分解・発酵が遅い有機物が生育の良否のキーになっているように思えてきました。

    「C/N比が高くて、分解・発酵がゆっくりとしか進まない有機物」という観点で探すと、「ピートモス」と「針葉樹の粉砕物」に次ぐ、別の栽培資材が見つかるのかもしれません。