自動潅水設備 (2001年バージョン)

自動潅水設備には以前から興味を持っていたのですが、なかなか必要設備とコストがどれくらいかかるのかが判らず、設備導入には二の足を踏んでいました。しかし、メーリングリストのメンバの方からいろいろと情報を頂くうちに、できそう、との感触を得たので、自動潅水設備を設置してみました(2001年3月)。
本格的な活用はこれからですが、取りあえず我が家の設備を紹介します。
実際に使っていく中で気付いた点などは、また随時アップしていきたいと思います。

使ってみての感想は非常に快適です。鉢の数がある程度増えたらお薦めです。設置コストはそれなりに数万程度かかりますが、それに十分見合った効果を発揮します。


全体設備概略

まずは設備の概略です。
右のような設備を設置しました。これで、露地植え6株、2〜4年生鉢植え(21-30cm径鉢)100鉢、挿し木苗(12cmポット)200鉢程度、に自動潅水しようとしています。
露地植え株と鉢植え株には、液肥混入器で液肥などを混入して潅水できるように工夫してみました。13mmの塩ビパイプからマカロニホース8本に分岐させ、各マカロニホースに6〜17個の滴下ニップルを接続し、各株元に滴下ニップルを固定しています。
挿し木苗には、液肥混入前の水を散水できるよう、液肥混入器の前でホースを分岐させ、3つのスプリンクラーを設置しています。
水栓の部分での水圧にもよりますが、これでほぼ全体うまく水が行き渡ることを確認しています。


水栓

水栓から潅水タイマーへのホース取り出しです。
今まで使っていた水栓にホースを接続しても良かったのですが、手での水やりなどのために蛇口を1つ確保しておきたかったので、2分岐の水栓に取り替えました。
下に伸びているホースが潅水タイマーへの接続ホースです。


潅水タイマー

設置レイアウトの関係から、「ナショナル自動みずやりタイマー」を使うことにしました。
他の多くの家庭用潅水タイマーでは、タイマーの上部を水道に接続し、下から水を出す構造になっていて、そのまま上記の水栓に付けると水がかかってしまいそうなんでこれにしました。
「ナショナル自動みずやりタイマー」では、写真のとおり右側の白い高圧ホースから水を入れ、左のグリーンのバルブから水が出る仕組みとなっています。この方が潅水タイマーを設置する場所の自由度が高いと思います。
なお、このタイマーでは、一日2回までのタイマー設定と、いつでも自由に水やりできる手動ボタン(止めなかった場合30分で自動停止)がついてます。
夏暑くなるまでは、当面手動ボタンで様子を見ながら水やりしていこうと考えています。


液肥混入器

自動潅水設備の中の目玉となる液肥混入器です。
自動潅水設備を導入するかどうかかなり迷いましたが、液肥などが自動混入できるようになるというメリットを併せて最終的に導入に踏み切ったので、この装置がうまく働いてくれることにはかなりの期待を持っています。
4月〜9月頃までの生育期に極低濃度の硫安を混入したり、HB101とか木酢などを定期混入したりで、ブルーベリーが健全に生育することを願っています。

この混入器は、上流側と下流側の水圧差を利用し、液肥ビンの中身を徐々に下流側の水に流し出していくような構造のものです。液肥ビンの中身を吸い上げるのではなく、液肥ビンの中身を徐々に真水に置き換えていくような動きをします。説明書によると、混入濃度は、ホースの中を3〜15リットル/分で水が流れている時に200倍程度になるようです。ここで紹介している我が家の使用状況では、滴下ニップル1つ当たり 63ml/分程度の水の排出量なので、全体(滴下ニップル100個)では、6.3リットル/分となり、丁度良い流水量となっています。ただし、混合濃度はアバウトに考えた方が良さそうなんで、液肥ビンには極薄い溶液を入れて使おうと考えています。

この液肥混入器の商品名/メーカなどは次のとおりです。
エフピーエス 肥料混入器 FPS-1型 3〜15リットル/分 対応 (株式会社サンノー)
* 対応できる流量/混合濃度により幾つかの型があるようなので注意してください。私の場合は最も少ない流量で混合できるものを購入しました。

硫安を極薄く入れて使ってみましたが、ブルーベリーの生育が良かったように感じてます。入れる量は、100鉢前後に対して、毎週小さじ一杯程度にしました。この程度の量だと、生育促進というよりは、用土をアルカリに傾けない効果があるようで、前年までのブルーベリーの生育と比較すると株が生き生きとしていました。生育は油カス肥料(窒素分多)をやったときよりは、ぜんぜん普通。徒長もせず、うまい具合に生育しました。


マカロニホース取り出し


埋設部分からの分岐

埋設してない部分の分岐
13mm塩ビパイプ(主配管)からマカロニホースへの分岐部分です。
庭のあちこちからマカロニホースを取り出したいという希望と、配管をすっきりさせたいという希望から、液肥混入器以降の配管を13mm塩ビパイプとして、一部の配管は生垣(ブルーベリーです)の土の中に埋設してみました。

塩ビパイプとマカロニホース5分岐との接続部分は、一方に凸ネジが切ってある塩ビパイプ(下の写真)の継ぎ手でぴったり合いました。この接ぎ手を探し出すのに、えらく長い時間ホームセンターを徘徊しましたが・・・。

なお、マカロニホース5分岐と以降の滴下ニップルなどはすべて株式会社カクダイさんが発売元になっているものを使いました。


ミニコック

主配管からマカロニホースに分岐させた直後にミニコックを入れ、マカロニホース分岐後の各系統毎の水量を調整できるようにしています。
ミニコックは、本来その先への水の流れを遮断するためのものですが、微妙な水量調整にも使えます。
特にスプリンクラーでは、このミニコックを入れて水の飛び具合の調整をした方が良いように思います。


滴下ニップル

摘下ニップルは実際に水を排出する部分になります。写真のようにマカロニホースに接続し、滴下ニップル部分を株元に固定して使います。
滴下ニップルの大きさは2cm径ほどの小さなものです。末端用のものと、マカロニホースの間に写真のように挟んで使うものとがあります。試した範囲では、主配管から分岐した1本のマカロニホースに、滴下ニップルを20個近く接続しても末端まで十分に潅水ができそうです。

滴下ニップルを使う上での注意点は、各ニップル毎に排出する水量にかなりのバラツキがあることです(製造工程での製品品質のバラツキ??)。この話は、メーリングリストのメンバの方に事前に教えて頂いていた話ですが、実際に自分の庭に設置してみて、本当に大きくバラツクことを確認しました。滴下ニップルを購入する場合は、各ニップルでの排出流量をある程度揃えるため、余裕をみて購入しておくのが正解そうです。

なお、滴下ニップル1つ当たりの水量は、ここで紹介している使用条件で、63ml/分程度でした。15個の滴下ニップルを接続したマカロニホースを1セットとして、その2セット分の水の排出量を実際に測定し、それを滴下ニップル1つ当たりに割ってみた結果です。メーカカタログでは、滴下ニップル1つ当たり 30〜60ml/分の水量、と書いてあったので、滴下ニップルの接続数をもう少し増やしても大丈夫そうです。


スプリンクラー

液肥混入前の主配管から分岐させたマカロニホースの先に1つずつスプリンクラーを接続しています。
前述のとおり、ミニコックをそれぞれに入れ、そこで流量調整をしています。

スプリンクラーには散水角度が360°、180°、90°の3つのタイプがありますが、90°のものが使い易そうです。
我が家では180°のタイプを購入したのですが、実際には180°以上の範囲に水が飛んでしまい、扱いにやや困っています。

なお、今のところ3つのスプリンクラーで挿し木苗(12cmポット)200鉢程度に散水しようとしていますが、もしかしたら夏の暑い時期には散水量が少なすぎるかもしれません。