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Blueberryの落葉 (03/14/00)

ブルーベリーの種類によって落葉するかどうか違いがあります。それについての非科学的考察(雑記)です。

大雪
Sevenの住まいは岐阜県の南西の端、滋賀県と三重県の県境に近いところとなり、冬には根雪こそ無いものの重い雪が結構の量積もる日が毎年数日あります。新幹線の遅れ報道でよく耳にする関ヶ原地区の雪。名神高速の彦根〜大垣間の雪による通行止めなどの地元です。
今年(2000年)は暖冬でスタートして雪も降らず快適と思っていたところ、2月に入ってのドカ雪。一晩で50cm近くも積もり、とりあえずアクリルのカーポートの雪降ろしに汗した次第です。
こんな時のブルーベリーはと言うと,重い雪が乗って、雪を払ってやらないと枝が折れる始末。夜の間はまだしも、日中になって雪が溶けだすと、イッキに重みが増して枝が潰されることになります。そこで、雪が止んで日が覗くと早々に庭植えと鉢植えのブルーベリーに積もった雪を払ってやることになるワケです。

ブルーベリーの雪被害
ブルーベリーの雪を払いながら感じるのは、株によって雪の被害が異なること。葉を着けていないブルーベリーの株は、雪が乗っても小枝の隙間に雪の塊が着く程度。それに対して、葉を着けたままのブルーベリーは、葉の上に雪が重く乗って、大きく枝をしならせ、早々に雪退けしないと枝がボッキリの状況。
ブルーベリーの品種で言うと、年内または年明け早々に全ての葉を落としたハイブッシュ系品種はダメージ小。それに対して、しつこく葉を残しているラビットアイ系品種はダメージ大。そのまま自然にまかせて放置したら、ラビットアイ系品種はかなりの枝が折れることになると思えます。

なぜラビットアイ系品種のダメージが大きいか?
ここで少々の考察。
なんで、ラビットアイ系品種は雪の被害を受けやすいのか?
事実からみると、落葉せずに葉っぱがついている状態で雪に遭うからです。では何故落葉してないのかと思考を膨らますと、「落葉しないのは、常緑広葉樹」〜「常緑広葉樹は、南の暖かい地方に自生する」ということで、「ラビットアイ系品種は、南方系品種だから落葉せず、雪に弱い」と言えそうです。ラビットアイ系品種が南方系の品種であるということは、ラビットアイ系がフロリダとかの暖かい地方にもともと自生していた品種だったという事実から裏付けられます。

ラビットアイ系は本当に南方系品種なのか??
ラビットアイ系がもともと南方系の品種であるということは確かな事実なのですが、南方系/北方系というと大昔に習った「何とかの法則」という動植物の形質とその分布を法則化したものがあったことを思い出します。そこでその法則に照らしてみるとどうなるのかという話をここで脱線的にしてみたいと思います。
「何とか」の部分は確かその法則を発表した研究者の名前だったと記憶してます。でも、その名前が思い出せない。フレミングの法則ではなかったハズ。
その「何とかの法則」は、現実界に当てはめてみると妙に説得力があったので記憶に残ってます。「何とか」のままでは判らないので、記憶を辿ってその法則を書くと、
  • 哺乳類の同一品種のバラエティは、南方系のものが小型で、北に行くにしたがい大きくなる。  
  • 植物の同一品種のバラエティは、逆に南方系のものが大きく、北(寒い地方)に行くにしたがい小さくなる。  
  • 動植物共通で、同一品種のバラエティは、南方系のものが色が濃く、北に行くにしたがい色が淡くなる。
だったと思います。一部抜けがあるかもしれませんが・・・。
これは、自然淘汰と適応の結果を法則として示したもので、哺乳類の大きさについては、気温の低い地方で生きるものは体が大きい方が体重あたりの体表面積が少なくなり体温維持の上で有利(生き残れる)ということからこのような一般傾向になっていたハズです。例としては、クマ。本州の月の輪グマよりも北海道のヒグマの方が大きい。また、それよりもさらに北に住むグリズリー(ハイイログマ?)の方が大きいというのがあります。
色はなんでこういう傾向になるかの理由を忘却しましたが、トラを例にすると、赤道直下に住むトラの方が高緯度に住むトラの種類に比べてトラ模様が濃いようです。ちなみにトラの場合、赤道直下に住むトラの種類の方が体は小型となるようです。
植物は、これも何でこうなるのかの理由を忘却しましたが、北アルプスとかの登山で山麓の暖かい場所の植物と稜線近くの植物を比較すると、確かに稜線近くの厳しい気候に自生するものの方が小型になってます。イワカガミ、ブルーベリーの親戚筋のクロマメノキなんかも山麓のものと稜線近くのものは明らかに大きさが異なります。
ここまではこの法則が「かなりあてになる」ことを理解頂くための例でした。
では、ブルーベリーという植物は?
品種によりバラツキはありますが、総論で言うと、
  • 樹の高さは、ラビットアイ系 > ハイブッシュ系 > ローブッシュ系  
  • 葉の大きさは、ラビットアイ系、ハイブッシュ系 > ローブッシュ系
というのが実際のところです。
これを前出の法則にあてはめてみると、なるほど確かにラビットアイ系が最も南方系の品種であることが裏付けされます。
ラビットアイ系以外でも、ロープッシュが最も北方系の品種であるということにも符号します。

ブルーベリー以外の雪被害は?
畑でクリ、モモ、ビワ、サクランボ、温州ミカン、カボスなどを育てているのですが、これらはどうか?
今度の雪で最もダメージの大きかったのはビワ。その次が温州ミカン、カボス。完全に落葉しているクリ、モモ、サクランンボは雪なんてどこ吹く風。全く関係なしの状況。
それで考えてみると、ダメージの大きいビワは、常緑広葉樹でかつ葉っぱがとってもビッグ。温州ミカン、カボスは葉っぱはそれほど大きくないものの常緑広葉樹で落葉せずに葉っぱをつけたまま。
ということで、ブルーベリー以外でもやはり南方系品種の落葉しないものは雪に弱いのです。

編み出した Seven's 法則は?
こうして見ると、次のようなことが言えるのじゃないかと思うのです。
  • 北方系(有雪地)の品種は、雪の被害を少なくするために、冬に落葉する。  
  • 有雪地に育つ植物に関して、より温暖な地方(少雪地)の品種の落葉は、より寒い地方(多雪地)のものより遅くなる。
いかがでしょうか?
落葉の遅い/早いはその年の気候に左右されるだけかと思いがちですが、ブルーベリーを見ていると、根本的には品種の特性により遅い/早いがあると思えるのです。そして、その品種の特性とは、耐寒性の強/弱、特に雪への耐性の強/弱に深く関連しているんじゃないかと思えてならないのです。
耐寒性の強/弱というと、ハイブッシュ系/ラビットアイ系の区別以外に、各品種ごとの低温要求量の大小があります。完璧な相関は無いにしろ、低温要求量の少ない品種は耐寒性弱、逆に低温要求量の多い品種は耐寒性強となる傾向にあります。この低温要求量と落葉時期に相関があればさらにこのSeven's法則は完璧なものになるように思いますが、そこまでの追求はまだしてません。この文を来シーズンにでも読み返して、その時やる気が沸いたらさらなる追求をしてみたいと思います。

以上、庭でブルーベリーに起きた現象から Seven が熟考して得た真理(??)です。皆さん、どのように思われます???