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網目20mm〜45mm目合いまで、糸の太さ400〜1000デニールまで、各種サイズを取り揃えています。
ブルーベリーには、30mm目合い以下の網目サイズがお薦めです。
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肥料と土作り (05/21/03)

有機肥料の効果と思われる現象と、土作りについて思うところをまとめました。

肥料による生育の違い

まず下の写真を見てください。
品種は、Georgiagem で、左列上下2つの写真が有機肥料を元肥にあげた株。右列上下2つの写真が、マグアンプKを元肥にあげた株です。
共に、今年 18cm鉢から30cm鉢に植え替え、同じ時期にそれぞれの肥料をあげ、鉢をとなり同士に置いて管理してきていますので、環境は全く同一と言って良いです。

左右を見比べると有機肥料をあげた株の葉の方が濃い緑をしていることがお判り頂けると思います。
写真の露出の違いのように思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ほぼ同時刻に同じ露出で、30cmと離れていない2株の葉を撮影したものです。
また、それぞれの株の葉の間隔に注意して見てください。有機肥料をあげた株の方が、葉の間隔が詰まっていることに気づかれると思います。


有機肥料をあげた株

化成肥料をあげた株

有機肥料をあげた株

化成肥料をあげた株

有機肥料はやはり良い

このように有機肥料をあげた株と、化成肥料をあげた株では生育に目に見える違いが現れました。
具体的には、有機肥料の株で、@葉の色が濃くなる、A葉の厚みが増す、B新鞘の徒長が少ない、という違いが感じられます。これらの違いは、徒長のないしっかりとした株を作り、光合成能力が高くなることで糖度の高い実を成らせる可能性を生むのではないかと思います。
Seven も、有機肥料には今年初めてチャレンジしたのですが、この生育の違いに正直驚かされています。
今までは、有機が良いだの、有機栽培だからうんぬんだの、あまり気にしていなかったのですが、自分のブルーベリーがガッチリと元気良く育ってくれている姿を見ると、やはり有機が良いと言わざるを得なくなります。

有機肥料と化成肥料との違い


アミノ酸を含むペレット状有機肥料

無機の化成肥料
有機肥料にあって、一般的な無機の化成肥料にないものは、N(チッソ)P(リンサン)K(カリ)以外の微量元素とアミノ酸類(腐植酸を含む)、および、繊維質になります。
しかしながら、上記の鉢植え株は 100%ピートモスの用土で育てているため、量の差こそあれ、微量元素と繊維質では絶対的な差はないものと思われます。
すると、生育の差の要因となりそうなものは、アミノ酸類の有無と想像されます。

最近、プロの果樹農家さんなどが使う肥料類の情報をちらちら見ていると、「アミノ酸入り」の文字が結構目につきます。Sevenが資材販売のコーナーで紹介している「ハイプログリーン」もしかりです。
また、アミノ酸の葉面散布で、葉の色が濃くなったり、葉が大きくなったり、葉の厚みが増したりするという話も聞きます。
実際、アミノ酸を豊富に含む「ハイプログリーン」の 400倍溶液を葉面散布すると、ブルーベリーの葉色が濃くなることを確認しています。
さらに、植物はN(チッソ)P(リンサン)K(カリ)を無機の形態でしか吸収しないと言われていますが、それ以外にアミノ酸も吸収するという話も出ています。
ということからして、上記のブルーベリーの生育の違いは、やはりアミノ酸の効果によって生じていると言い切っても良いのではないかと思います。

アミノ酸の働きを考慮した施肥と土作り

アミノ酸は、植物が直接吸収して上記のような生育の違いを生む(と思われる)ほか、土中の微生物によって無機の肥料分に分解され植物に吸収されます。
したがって、微生物がいる環境でアミノ酸を多く含む有機資材を与えると、間接的に無機の肥料分も供給されることになります。供給のされ方も速効的でなく、微生物の働きにより緩やかに供給されることになります。
アミノ酸を含む有機資材を使う場合は、前述のアミノ酸の直接的な効果と思われるものと同時に、この働きも十分に考慮しておいた方が良いと思われます。
つまり、アミノ酸を含む有機資材を使う場合には、その効果を十分に発揮させるための土作り − 微生物が豊富に住む土作り − がとても大切になると思われるわけです。

アミノ酸と微生物を豊富に含む土壌をどう作るか

では、アミノ酸と微生物を豊富に含む土壌をどう作るかですが、Sevenの現在までの経験・知識からは以下かと思っています。

  1. 土を団粒化して、アミノ酸などを保持しやすく、また、微生物が住みやすくする。
    • 繊維質を豊富に含む有機資材を投入する。
    • 微生物の活動を活発にして、微生物が作る物質により、団粒化を促進する。

  2. アミノ酸を豊富に含む資材(肥料)を定期的に追加する。
    • 肥料として、無機のNPK以外に、アミノ酸を含む有機資材を入れるようにする。

  3. 土の団粒構造を崩さないようにする
    • 土の表面をマルチして、土が直接雨に洗われて団粒構造が崩れることを防止する。

  4. 微生物を減らすことを避ける
    • 薬剤の投入を避ける。

これらのことを日々着実にやっていくことで、年々よい土 〜 安定的に肥料分が供給され、一度にたくさんの化成肥料をやらなくても植物が元気に育つ土 〜 になっていくのではないかと思います。

土作り(蛇足)

最近、ブルーベリーの成長を眺めるのもさることながら、畑の土がだんだん良くなってきているのを見ると、とても気持ちが和みます。
我が家の畑は、山土で造成された荒地を畑に改造してきています。
はじめは、石がごろごろしていて、柔らかな草も生えていないような場所でした。そこを大型パワーシャペルで深耕し、ピートモスを入れ、刈った草をマルチして、3年経た今、やっと良くなる兆しが見えてきたところです。
上のような土づくりの方向性も見えてきたので、これからまた土作りに勤しんでいきたいと思います。

コメントがじじ臭いですが、土作りはとても奥が深くて、面白いですね。
施肥は、単に NPK の必要量を補うということではなく、土作りの一環として考えていくことが重要と思い始めた今日この頃です。