家庭でのブルーベリーの育て方


一般家庭での数本の地植え栽培、また、鉢植え栽培についてまとめています。

露地植え栽培

ブルーベリーの露地植え栽培について
暖地/寒地に適した品種を選べば、日本の殆どの地域で露地植え栽培できます。
鉢植え栽培と違って、土さえ適合すれば大きく育てることができ、1つの株から沢山の収穫が望めるのが最大のメリットです。また水の管理も比較的気を使わなくも大丈夫です。

植付け場所の準備
できるだけ日当たりの良い場所を選び、ブルーベリーに適した酸性で有機質に富む土壌になるよう土壌改良します。
露地植え栽培の成功/失敗は植え付け場所の土壌改良にかかっています。最も失敗の無い方法は、植え付ける場所に径、深さともに50cm程度の穴を掘り、そこを十分湿らせたピートモスのみで埋めるのが確実です。ピートモスは、大袋で購入してもそれなりの値段がしますので、コスト的には高くつきますが、初めてで失敗の挫折を味わうことを考えれば千円程度の投資はまぁしかたないとあきらめましょう。 なお、もう少し投資を控えてと考える場合は、この限りでは無く、周辺の土を十分柔らかくして、半量程度のピートモスを鋤き込んでみるのもひとつの手かと思います。その他、モミ殻をある程度加えてピートモスを使う量を減らすなどの話も聞きますが、ピートモスは多く使った方が失敗は少ないと思います。

苗木の選択
関東以南では、基本的にラビットアイ系、または、サザンハイブッシュ系の品種がお勧めです。それより寒い地域では、ハイブッシュ系を中心とした方が良いようです。
暖かい地方でもハイブッシュ系の品種を露地植えすることは可能ですが、土壌改良、夏の水やりに気を使ってあげることが必要となります。
最初に植え付ける品種としては、ホームベルなどの剛健な品種を選び、成長の様子を見ることがお薦めです。
植え付ける苗木の大きさは、3年生以降で50cm以上に育ったものがお薦めです。小さい苗を露地植えすると初期成長が悪いような気がします。鉢植えである程度まで大きく育てて、それから露地に下ろした方が結果的には早く大きくなるような気がします。

付記:どの品種を育てるか迷った時には、別項の「アンケート結果」も参考にすると良いと思います。

植付け
植付け場所を十分に湿らせてから植付けます。
苗の根鉢を崩さず、そのまま植え付けた方が失敗が少ないように感じています。
植付け時期は、暖地であれば秋に芽の動きが止まった後(11月頃目安)、寒地であれば春に芽が動き出す前(3月頃目安)が良いです。暖地では春に植え付けても問題ありませんが、秋植えの方が春からの成長が良くなります。
植付け後は、土壌水分を均一にし、保湿性を高めるために、樹のまわりをマルチングします。マルチングの材料は、木屑、モミ殻、枯れ草など有機質材料が土壌改良のためにもお勧めです。マルチングの深さは10cm以上あった方が良いようです。

日常の管理
露地植えの場合でも、夏場の雨の少ない時期には水やりが必要です。露地植えだからといって、水やりをサボると成長が良くない、または、枯れてしまうので注意が必要です。夏場に十分な潅水をするかしないかで、成長の良否が分かれます。
また、12月〜2月頃の休眠期間に株の周りを根を痛めない程度に掘り起こし、新しいピートモスを毎年入れてあげると成長が良くなります。マルチ材料に関しても年何回か追加していくと土壌改良にもなり、成長良好です。

 幼果が成長している時期に水不足になると、樹は枯れないまでも、実の味が落ちます。美味しい実を沢山収穫するためには、水の管理に気をつける必要があります。

施肥
春芽が動き出す前に元肥を与え、収穫が終わったところで礼肥を与えます。
元肥は遅効性の肥料を使い、礼肥は即効性の肥料を使うのが良いと思います。
施す量は使う肥料の一般的な果樹に対する分量で問題ありません。

植え付け時の注意

徐々に有機質に富んだ土壌に改良した方が安全

一度に大量に有機質を投入するのは危険
一度に大量に有機質を投入して土壌改良した場所に苗を植え付けするのは危険です。
下図のように広く(かつ深く)有機質を投入すると、水分が有機質を大量に入れた層で遮断され、植えつけた苗木まで届き難くなる可能性があります。

水やりが十分にできる場所であれば、下図のように広範囲に有機質を投入して土壌改良した場所に植えた方が良いのですが、水やりが十分にできない場所では、上図のように土壌改良の範囲を徐々に広げた方が安全です。

水分は毛細管現象で土の間を上ってきますので、下図のような土壌改良を施すと植え付けた苗木の根域まで水分が上がりません。上図のように元の土を残した上に植え付けると、水切れし難くなります。
ただし、ブルーベリーは有機質(ピートモスなど)が大量に入ったフカフカの土壌を好むため、根域が広がると共に、上図のB→Cのように有機質を投入してあげる必要があります。

Sevenの経験からは、庭先でこまめに管理できるなら下図のやり方。離れた畑などでこまめに管理できないなら、上図のやり方が良いと思います。

なお、どちらのやり方で行くにしても(特に上図では)、表面をマルチしてあげた方が水分の蒸発を防げれてより良いです。

※ 植え付け場所の土質によって、ベターな方法は異なると思いますので、あくまで参考として見てください。